レッグペルテス
レッグペルテス
- レッグ・ペルテス病について、現在明確な原因は不明であるが、大腿骨頭への血行が阻害され、大腿骨の骨頭が壊死してしまう病気です。
- 主な症状として股関節周囲の過敏症などが見られ治療が遅れると歩行異常などの後遺症が残ってしまいます。
【症状】
足を引きずったり足に力が入らないなど。成長期の小型犬に多く発症します。
- レッグ・ペルテス病の主な症状は、足を引きずったり足に力が入らないです。
- 徐々に悪化していくこともあれば、急に現れる場合もあります。
その他の症状として、股関節周囲の過敏症(関節痛)や食欲の低下、
股関節部分に触れられるのを嫌がるなどが見られます。
多くは片足だけに起こりますが時に両足に起こることもあります。
小型犬種によく発症し、6から7か月齢の成長期に多く見られます。
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【原因】
- 原因は不明。遺伝が関連している可能性もある。
レッグ・ペルテス病は、大腿骨頭への血行が阻害され、骨頭が壊死してしまう病気ですが、その原因は不明。
レッグ・ペルテス病には遺伝が関連している可能性があると考えいます。
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【発症しやすい犬種】
- 特に、トイ・プードル、ウエスト・ハイランドホワイト・テリア、ヨークシャー・テリアでは、単一遺伝子による劣性遺伝形質である可能性が
高いことが示されてます。 - ミニチュア・プードルとパグも同様であると示唆されていますが、確定はされていません。
- ヒトでは、類似した疾患が多因子性疾患として報告されているため、さらなる研究が必要とされています。
- 他に好発犬種として、チワワ、ダックス、ミニチュアピンシャーなどがあります。
- AHBでは2009年4月から2013年4までの4年間の発症率は0.032%でした。
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【治療】
- 内科的療法などで一時的に症状を抑え、最終的には外科手術を行います。
- レッグ・ペルテス病の治療として、症状が軽い場合は、運動制限や鎮痛剤の投与などの内科的療法を行います。
しかし、これらによって症状を一時的に抑えても病気自体の進行は止まらないため、最終的には外科手術が必要です。外科手術では、一般的には壊死した大腿骨頭を切除します。
手術後には長期のリハビリが必要になりますが、予後は良好に回復します。
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【予防】
- 歩行に異変を感じたら早めに動物病院へ
レッグ・ペルテス病は予防法がありません。
特にこの病気になりやすい犬種で上記の症状が見られる場合は、放置せず、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
また、この病気は遺伝が関連している可能性があるため、レッグ・ペルテス病の犬には避妊・去勢手術が勧められます。
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