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門脈シャント

門脈シャント

  • 門脈シャントとは、先天的または後天的な原因で門脈と呼ばれる血管と
    大静脈血管との間に異常な連絡路(シャント)が生じることで、アンモニアなどの本来なら肝臓で解毒されるはずの毒素が解毒されず、体中を循環し、障害を引き起こす病気です。
  • 門脈とは、消化器と肝臓を結ぶ血管です。
  • 発病すると肝臓に流れるはずの血液が短絡路(シャント血管)に入ってしまい、肝臓に充分に血液が供給されず、それが原因で肝臓が充分成長できず、正常に機能しなくなります。また肝臓への血流が減少することで、成長障害など重大な問題が起こります。
  • 門脈シャントのタイプ
  1. 肝外シャントは、シャント血管が肝臓の手前で分岐しており猫や小型犬に多い。
  2. 肝内シャントは、シャント血管が肝臓の中に形成され、難手術で大型犬多い。

門脈シャント図解
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原因

  • 胎児期は、胎児は母親の血液から栄養をもらっているため、胎児の肝臓は働いていません。そのため胎児期には、心臓に戻ってくる血流は肝臓を通過せず、シャント血管を通り、大静脈から直接心臓へと流れ込みます。
  • 普通シャント血管は誕生後短時間で閉鎖し、血液は肝臓を経由してから心臓へ流れるようになりますが、このシャント血管が異常で閉鎖しないと、肝内シャントとなります。先天性の異常で、遺伝的な要素があると言われています。
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症状

  • 門脈シャントを持つ犬は、シャント血管の場所や太さによって様々な症状を示します。先天的な異常であるため、子犬の時から同腹の子と比較して体格が異常に小さく、体重増加が見られないなどの発育障害をおこします。重症の場合は成長できずに死ぬこともあります。また食欲不振、うつ、下痢や嘔吐、多飲多尿などもみられます。
  • 血尿 排尿困難 
    門シャンが原因の尿石症で発症
  • 運動失調、昏迷、脱力、円運動、こん睡 
    肝臓による解毒が出来ないためにおこる。
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診断

  • 上記のような症状と、各種の検査によって診断をつけることができます。
  • シャント検査は、一般血液検査によって行いますが疑う症状があれば、別項目の血液検査(一般のスクリーニング検査では行われない検査項目)が必要で、
    その検査で異常値があれば、その症状と合わせて、門脈シャントの可能性が高い考えられます。
  • 確定診断
    しかしながら、確定診断には、全身麻酔で、血管造影検査が必要です。
    実際には治療の為の手術時に同時に、麻酔下で先に検査を行い、診断後に続けて手術を行う場合が多いようです
    レントゲン検査、超音波検査では小さい肝臓や腫大した腎臓が、血液検査では肝機能不全や貧血が認められます。また、一部の犬では膀胱や腎臓に結石ができることがあります。
  • 大学病院など設備の整った獣医病院へ行く必要があります。
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治療

  • 治療は通常外科手術によって行なわれ、肝外シャントの場合はシャント血管を特殊な器具で閉鎖する方法が一般的です。
  • しかし、シャント血管が肝内にある肝内シャントの場合は手術が非常に困難なことが多く、治療が難しくなります。手術以外の治療は点滴や低蛋白食、抗生物質などの内科的な対症療法に限定されています。
  • 重度発症の場合、子犬は生まれてすぐ、あるいは数ヵ月で死ぬ確率が高い病気です。
  • 遺伝的な要素が指摘されているため、門脈シャントの遺伝子を持つ可能性がある犬は繁殖に使わないことが、唯一の予防策と言えます。
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門脈シャントがよく見られる犬種

  • シェルティ、ミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリア、シーズー、ラブラドール・レトリーバーなどです。
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